クラウドセキュリティレポート 2024
2024年度のクラウドセキュリティレポートは、70万人の会員を有するセキュリティコミュニティ Cyber Security Insidersと共に作成し、進化を続けるクラウド上のセキュリティについて、どのように対応しているか、調査をしています。

Cloud Security Report
2024
22024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
企業がクラウド技術への依存度を高めるにつれ、クラウドプラットフォームのセキュリティは、その潜在的可能性と脆弱性を浮き彫りにする重 大な懸念へとエスカレートしています。従来のセキュリティ対策では、クラウド環境で直面する脅威が持つ動的で高度な性質に対処できな い場合が多いことから、セキュリティ戦略においては、事後対応型から予防型へと移行することが必須となっています。
この「2024 Cloud Security Report」では、クラウドセキュリティにおける喫緊の懸念事項と優先事項の変遷について紹介します。今回 実施した調査では、800人以上のクラウドおよびサイバーセキュリティの専門家から得た洞察を元に、クラウドセキュリティの現状、既存のセ キュリティ対策の有効性、高度なセキュリティソリューションの導入状況について詳しく調べ、この重要な分野における課題と進歩に関する 包括的な見解を提供します。 主な調査結果:
• セキュリティインシデントの深刻化:クラウドセキュリティにおけるインシデントの件数は驚くほど増加しており、61%の組織が過去1 年以内に侵害を報告している状況で、前年の24%から大幅に増加しています。この傾向は、クラウド環境におけるリスクの高まりを 浮き彫りにしています。
• セキュリティ侵害の種類は絶えず変化:データセキュリティ侵害は、クラウドセキュリティにおいて最も一般的な問題として浮上して おり、21%の組織が報告しています。こうした問題の推移は、脅威の性質は刻々と変化していること、そして機密データの保護は 重要であることを示しています。
• ゼロデイ攻撃への対処:ゼロデイ攻撃への対処は依然として最大の懸念事項であり、回答者の91%が、自社のシステムが未知 のリスクに対処できるかどうかについて懸念を抱いています。今回実施した調査では、こうした高度な攻撃に対する予測的かつ即 時の防御メカニズムの必要性が明確に示されています。
• セキュリティ重点項目の変化:インシデント件数が増加しているにもかかわらず、攻撃を未然に防ぐことを目的とした予防策を優 先している組織はわずか21%となっています。これは、現在のクラウドセキュリティ戦略における予防策には大きなギャップがあること を示しています。
• CNAPPの導入促進:クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)の導入は拡大しており、すでに25%の組 織がCNAPPソリューションを導入しています。この傾向は、予防、検知、対応機能を組み合わせた包括的なセキュリティ対策を統 合するという戦略的な動きを反映しています。
最後になりますが、今回実施した調査に多大な貢献をしてくださったCheck Point Software Technologies Ltd. に感謝の意を表 します。彼らの専門知識とサポートは、現代のクラウドセキュリティにおける複雑さと必要性を明らかにする上で非常に役立ちました。
今回実施した調査から得られた洞察が、クラウド環境のセキュリティ強化に取り組む組織にとって貴重な情報源となることを願っていま す。
以上
Holger Schulze Cybersecurity Insiders創設者
はじめに
https://www.cybersecurity-insiders.com/ https://www.checkpoint.com/
32024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
クラウドセキュリティにおけるインシデントの発生頻度と性質を理解することは、クラウド環境に存在する脆弱性を把握する上で 重要になります。
過去12か月の間にクラウドセキュリティに関するインシデントが発生したと報告した組織は61%に上り、前年の24%から大幅に 増加しています。この急激な増加は、クラウド環境に関連するリスクを浮き彫りにし、包括的な可視性と積極的な脅威管理を 優先するセキュリティフレームワークの強化が急務であることを強調しています。
さらに、回答者の23%がこうしたインシデントの詳細については不明、あるいは開示できないと回答したという事実は、クラウドセ キュリティの可視性と管理が不十分であることを示唆しており、検知されない侵害のリスクを増大させる可能性があります。
重要な洞察: このようなインシデントの増加や盲点に対処するには、組織は予防第一のアプローチを採用し、セキュリティ対策を事後対 応型ではなく事前対応型にする必要があります。高度な人工知能(AI)に対応したセキュリティソリューションを活用するこ とで、重大な被害が生じる前に潜在的な脅威を予測・軽減することが可能になり、より先を見越したセキュリティ戦略への 移行に業界全体で歩調を合わせることができます。
クラウドセキュリティにおけるインシデント件数が増加
YES NO
Not sure
23%
16%
61%
Has your organization experienced any security incidents related to public cloud usage in the last 12 months?
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42024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
If your organization experienced any security incidents related to public cloud usage in the last 12 months, what type of incident occured?
Data security breaches
Misuse of cloud services
Configuration and management
Phishing and social media
Service disruption
API security issues
21% 7%
9%
10% 12%
17%
その他の回答:サプライチェーン攻撃6% | マルウェア関連のインシデント5% | ユーザーアクティビティ関連3% | コンプライアンス違反3% ソフトウェアの脆弱性3% | その他4%
重要な洞察: クラウドセキュリティポスチャー管理(CSPM)は、多くの組織にとって一般的なセキュリティ対策となっており、設定ミスを特定 するための適切なポリシーと管理の実施を確保することを目的としていますが、データ侵害件数の増加により、機密データ を含むクラウド資産の保護を優先する必要性が浮き彫りになっています。データセキュリティポスチャー管理(DSPM)など のセキュリティコンポーネントを追加することで、セキュリティチームは、機密データの保存場所、アクセス権を持っている人物、そ してその使用方法について、より詳細な情報を把握できるようになります。
クラウド環境で遭遇する特定の種類のインシデントに合わせてサイバーセキュリティ戦略を策定することは、蔓延する脅威に効 果的に対処する上で不可欠であり、これは2024年以降においては特に重要になります。
これまでは、設定ミスがセキュリティインシデントの主な原因となっており、ほとんどの組織がこれに重点を置いていました。しかし、 今年においては、データセキュリティ侵害が21%で第1位となっています。回答者の17%が指摘したクラウドサービスの誤用は、クラ ウドリソースが悪意のある目的で悪用されていることを示しており、12%が報告した構成および管理エラーは、順位を少し下げて います。
クラウドセキュリティにおいて最も一般的な インシデント
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52024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
How concerned are you with the volume of cloud security risks that require mitigation?
96% of organizations are concerned about the volume of cloud security risks
4%
57%
39% VERY CONCERNED
We need to chase them daily
MODERATELY CONCERNED
We are working hard to mitigate risks
NOT CONCERNED We mitigate risks easily and quickly
重要な洞察: クラウドの継続的なイノベーションと複雑性により、クラウドセキュリティはDevOpsチームと開発者チームによって管理・実装さ れるようになりました。時間の経過とともに、多くのCISO組織はDevOpsに管理を譲渡し、可視性と監督を失いました。
組織がセキュリティ業務を開発者だけに任せることなく、クラウド環境のセキュリティを確保できるよう、従来の検出と修復の サイクルを超えたパラダイムシフトが求められています。
クラウドセキュリティリスク関してITプロフェッショナルが抱いている懸念の程度を理解することは、現行のセキュリティ対策の有効 性を評価する上で役立ちます。
調査回答者の96%が、これらのリスクを管理できるかどうかについて懸念を抱いており、39%は「非常に懸念している」と回答し ていることから、少ないリソースに大きなプレッシャーがかかっていることは明らかで、より事前対応型のセキュリティソリューションの必 要性が明らかに示されています。
クラウドセキュリティに関する懸念事項
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62024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
Which of the following barriers inhibit your organization from adequately defending against cyberthreats?
Lack of security awareness among employees
Rapid technological changes
Lack of skilled personnel
Poor integration and interoperability
Regulatory and compliance challenges
Inability to prioritize vulnerabilities
Overwelming data volume to analyze
41%
38%
37%
36%
35%
34%
33% Lack of collaboration/
organizational silos
Insufficient budget
31%
30%
その他の回答:追加投資の正当化が困難29% | セキュリティツールから得られる状況説明が不十分28% | サプライチェーンの脆弱性26% | 経営陣の支援不足24% | 効果的なソリュー ションへの投資不足23% | 不明/その他13%
重要な洞察: こうした障壁を克服するには、既存スタッフを対象とした高度なトレーニングや能力開発を検討してスキルギャップを埋める 必要があります。さらに、コンサルティングサービスを利用すると、さまざまなツールやプラットフォーム間のセキュリティソリューショ ンを統合し、制約のあるリソースを解放することも可能になります。
サイバー脅威対策で組織が直面する主な障害を把握することは、サイバーセキュリティ戦略とリソース配分を改善する上で必要 になります。回答者の41%が挙げた最も大きな障壁は、在籍従業員のセキュリティに対する意識の欠如であり、組織内のあら ゆるレベルにおいてセキュリティに関する知識を高める包括的なトレーニングプログラムの必要性があらためて浮き彫りになってい ます。テクノロジーの急速な変化と熟練した人材の不足については、それぞれ38%と37%が指摘しており、進化する脅威とそれら に対抗する目的で設計されたテクノロジーに対応していくことの難しさを浮き彫りにしています。
さらに、回答者の36%が、セキュリティソリューション間の統合と相互運用性の低さを大きな課題として挙げていることから、セキュ リティ環境を統合することで防御能力が大幅に強化できることが示されています。
有効なサイバー対策を阻む障壁
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72024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
Is your organization currently facing a shortage of cybersecurity talent?
NoYes 76% 24%
重要な洞察: 組織は、マネージドクラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)に投資することで、こうした人材不足を 補い、チームの専門性を高めることができます。このアプローチは、組織のITおよび情報セキュリティ業務とシームレスに統合 することで、監視、構成、ポリシー調整、インシデント管理、トラブルシューティングなどを改善して不足分を補い、知識のギャッ プを埋めるのに役立ちます。
また、AIと自動化を活用した高度なセキュリティソリューションを導入することで、人材不足を補うこともできます。これらのテク ノロジーは、ルーチン的なセキュリティタスクや大量のセキュリティデータの分析を、人間のチームよりも効率的に行うことができ ます。これにより、既存のスタッフは、より戦略的でインパクトの大きいセキュリティ対策に専念することができます。
従業員リソースの制約についてさらに掘り下げてみると、組織が現行のサイバーセキュリティに関するスキルを磨くことに苦戦して いるだけでなく、回答者の76%が熟練したサイバーセキュリティ専門家の不足を報告するなど、多くの組織がサイバーセキュリティ 専門家の新規採用で直面している課題についても調査から浮き彫りになっています。
この大きな数字は、今後数年間にわたってサイバーセキュリティ人材の需要が供給を大きく上回り、重要なセキュリティ機能が人 員不足に陥り、脆弱性が放置される可能性があるという、業界全体の深刻な問題を浮き彫りにしています。
サイバーセキュリティ人材の不足
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82024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
How does AI adoption rank among your organization’s cybersecurity priorities?
Top priority
High priority
Medium priority
13%
41%
37%
9% Low/Not a priority
believe AI adoption is a priority for
their organization
91%
重要な洞察: 組織は、特にプロアクティブなWebアプリケーションファイアウォールや高度なネットワークセキュリティシステムなどのAI搭載ツー ルを活用することで、自社のサイバーセキュリティ戦略におけるAIの役割を高めることを検討する必要があります。こうしたAI 強化ツールは、新たな脅威を継続的に学習して適応することで、特にゼロデイ攻撃などの高度なサイバー脅威の検知と防 止を劇的に改善することができます。
サイバーセキュリティ戦略に人工知能(AI)を取り入れるということは、組織が自社のセキュリティ体制を強化する際の最新テクノ ロジーが果たす役割をどのように認識しているかを示す指標となります。
回答者の大半(91%)がAIを最優先事項としており、サイバーセキュリティ戦略にAI主導のソリューションを採用する傾向が強 いことが示されています。この大きな数字は、セキュリティ対策の強化におけるAIへの依存が高まっていることを如実に示していま す。これは、膨大なデータセットの迅速な分析、異常の検知、そして人間のアナリストだけでは達成できない精度とスピードで潜 在的な脅威を予測できるAIの能力によるものです。
サイバーセキュリティにおけるAIの優先順位
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92024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
How concerned are you about unknown risks and zero-day attacks such as Log4j / Log4Shell?
36% 55%
9%
VERY CONCERNED We don’t believe that our security measures will be
able to handle these attacks
MODERATELY CONCERNED We have the right security measures in place
NOT CONCERNED We have strong security
capabilities in place that have prevented previous attacks
重要な洞察: 最新のWAF、特にシグネチャに依存せずAIを利用して即時かつ予測的な保護を提供するWAFは、クラウドの「玄関口」に おける重要な第一防衛線として機能し、悪意のある攻撃がネットワークに深く侵入する前にブロックすることができます。こ れを高度なネットワークセキュリティソリューションと組み合わせることで、すべてのアクセスポイントで詳細なパケット検査とリアル タイムの脅威検知が可能になり、クラウド環境のゼロデイ攻撃に対する脆弱性を大幅に低減することができます。
これらのテクノロジーをシームレスなセキュリティアーキテクチャに統合すると、攻撃を検知するだけでなく、攻撃を未然に防ぐ 堅牢な防御メカニズムを確保でき、予測不可能な脅威に対してもクラウドインフラの完全性と回復力を維持できます。
テクノロジーの急速な進歩により、サイバー犯罪者の攻撃能力はさらに高度化しています。
回答者のほぼ全員(91%)が、自社のセキュリティシステムがゼロデイ攻撃や未知のリスクに対処できるかどうかについて懸念を 抱いており、これらの攻撃が被害を引き起こす前に適切な対策や緩和ができないという、現行のセキュリティ対策における大き なギャップが浮き彫りになっています。
ゼロデイ攻撃への対応
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102024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
What are your top cloud security priorities?
47% Threat detection and response
46% User education and awareness
43% End-to-end visibility and monitoring
42% Cloud governance and risk management
Data security and privacy 41%
Compliance and regulatory adherence 37%
Identity and access management 35%
Infrastructure and resource management 33%
Application security 32%
Cloud migration and integration 31%
Security automation and orchestration 29%
Disaster recovery and business continuity 26%
Prevention 21%
重要な洞察: この予防策についてのギャップは、現在のセキュリティ対策でよくみられる重大な見落としを浮き彫りにしています。脅威の検 知と監視は不可欠ですが、既知の脆弱性や悪意のある行動パターンを認識することに頼っている場合が多いのです。この ような方法は、特にゼロデイ攻撃と呼ばれる、これまで知られていなかった脆弱性を悪用する新たな脅威には対応できま せん。ゼロデイ攻撃は、従来のセキュリティツールでは検知できないからです。よりバランスの取れた戦略では、攻撃が発生し た後に事後的な緩和策に頼ることを減らし、全体的なセキュリティを強化する堅牢な予防メカニズムが組み込まれていま す。
セキュリティインシデントやデータ侵害の増加に伴い、クラウドセキュリティの複雑さに対処しようとしている組織が増える中、今回 の調査では、脅威の検知と対応に重点的に取り組んでいることが明らかになりました。回答者の47%がこれを優先事項として 挙げています。このアプローチは、脅威が発生した場合にそれを特定し緩和することのみに依存する、従来の事後対応的な姿 勢を反映しています。
興味深いことに、サイバー攻撃の巧妙化が進むにもかかわらず、攻撃を未然に防ぐための予防策を優先的に講じている組織は 全体の21%にすぎません。
クラウドセキュリティにおける優先事項の変遷
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112024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
How many security alerts does your security team receive on an average day?
Fewer than 10 alerts 10-20 alerts
of security teams receive 10 or more alerts per day
21-40 alerts 41-50 alerts More than 50 alerts
19% 16% 17%
73% 24% 16%
わからない8%
重要な洞察: 組織が自社のクラウド環境をスキャンした際に、潜在的な問題が数百万件見つかるということは珍しくありません。そのほと んどは、悪意のある攻撃者がその問題を悪用しない限り、害はありません。この課題に対処するために、ベンダーは「攻撃 グラフ」を実装し、静的な設定ミスや脆弱性をグループ化して関連付け、アラートの優先順位付けを向上させています。しか し、優先順位付けだけでは不十分で、チームは注意すべき閾値を下回るアラートを無視してしまう可能性があるからです。 このような根拠のない自信は、かえって害になる可能性があります。攻撃を未然に防ぐことに重点を置くことで、組織は、そう でなければ高リスクと見なされるアラートの発生量を大幅に減らすことができます。このように、重点を置くポイントを変える ことで貴重なリソースが解放されるだけでなく、組織が本来重大な脅威となる真のリスクを徹底的に調査し、管理できる能 力も向上します。
今回の調査では、サイバーセキュリティの業務において最大の課題のひとつとなっている、膨大な量のセキュリティアラートが日々 発生していること明らかになりました。注目すべきは、40%の組織が毎日40件以上のアラートを受信しているという点です。こうし た状況は、SOCアナリストのリソースを圧迫するだけでなく、各アラートの解決に要する時間を長引かせることにもなり、43%が解 決に5日以上かかると報告しています。このような大量のアラートはチームを疲弊させ、潜在的に重大な脅威に対する対応が遅 れることで脆弱性を増大させる可能性があります。
セキュリティ対応の遅さ
How long does it typically take your team to resolve a security issue?
take between 1 and 19 days to resolve a security issue
13% 67%
Less than 1 day
Varies widely
15%
7% 1-4 days
5-9 days
10-14 days
15-19 days
26%
20+ days 2%
16%
12%
わからない9%
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122024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
今回の調査では、組織がクラウドインフラの管理に導入しているセキュリティプラットフォームとツールが著しく断片化していることが 明らかになりました。ファイアウォールは、ネットワークセキュリティにおいて重要な役割を果たすことから、主要な防御対策として最 も多く選ばれています(49%)。しかし、セグメンテーション戦略を効果的に導入しているのはわずか37%にすぎません。こうした 見落としは、特に大きな損害をもたらす可能性があります。セグメンテーションが不十分だと、攻撃者が脆弱性を悪用してネット ワークのより広範囲にアクセスできるようになり、甚大な被害をもたらす可能性があるからです。
回答者の35%がWAFを利用しており、26%がCloud Security Posture Management(CSPM)を利用していることから、 ネットワーク防御とアプリケーションレベルの脆弱性、その中間のあらゆるものに対処する階層型のセキュリティアプローチが採用さ れていることがわかります。
サイバーセキュリティツールの断片化への対応
What are your organization’s primary measures and controls to manage your entire cloud infrastructure?
Network security segmentation
Identity and Access Management (IAM)
Firewalls
Web Application Firewalls (WAF)
49%
40%
35%37%
28% 27%
26%
Threat intelligence and response
Cloud Native Application Protection Platform (CNAPP)
Cloud Infrastructure Entitlement Management (CIEM)
CI/CD pipeline & software supply chain security
Cloud Security Posture Management (CSPM) Zero Trust
architecture
34%
30%
29%
その他の回答:KSPM(Kubernetes Security Posture Management)26% | CWPP(Cloud Workload Protection Platform)25% | CDR(Content Disarm and Reconstruction)12%
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132024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
How many separate security solutions are required to configure the policies securing your enterprise's entire cloud footprint?
1-3 4-6 7-10 10+
Security solutions to configure policies
have to access 4 or more dashboards to configure their enterprise’s cloud policies
83%
17% 40% 31% 12%
さまざまなクラウドセキュリティコンポーネントの理解と利用が著しく増加していると同時に、セキュリティソリューションの数も増え続 けており、ポリシーのみの設定に7つ以上のツールを使用している組織が43%に上るなど、セキュリティ環境が複雑で非常に非効 率になっていることが示されています。
クラウドポリシーの乱立
重要な洞察: 複数のバラバラなツールを必要とせず、包括的な保護を提供できる高度に統合されたプラットフォームにセキュリティ対策を 統合することが、今後の課題になります。
WAF、ネットワークセグメンテーション、クラウド検知と対応、CNAPPなどの幅広い機能を1つの傘下にまとめることで、企業 はセキュリティの有効性を高めながら管理にかかる負担を軽減できます。
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142024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
What cloud integration challenges do you face?
Cloud governance, security, and compliance
Cloud architecture challenges in integration
Data governance in cloud integration
Network latency in hybrid cloud environments
49%
54%
45%
41%
40%
Integrating cloud services with legacy systems
その他の回答:カスタムと既製の統合システムの選択39% | クラウド統合のアンチパターンに起因する問題29% ベンダーロックインに関する懸念27%
組織が直面するセキュリティ問題の大部分は、より合理化されたソリューションによって軽減できるのに、ツールやポリシーの数は なぜ毎年増え続けているのでしょうか。今回の調査では、クラウドセキュリティをより適切に統合しようとする際に組織が直面する 課題を明らかにしています。
ハイブリッドまたはマルチクラウドアーキテクチャにおいて一貫した規制基準を維持することの難しさが明らかになっています。回答 者の54%が、多様な環境全体におけるコンプライアンスとクラウドガバナンスの確保に苦心していることがその理由です。さらに、ほ ぼ半数(49%)が、老朽化したレガシーシステムにクラウドサービスを統合することに苦労しています。この作業は、ITリソースの不 足によって複雑化し、効果的かつ安全な統合を妨げる可能性があります。
クラウドの統合における課題
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152024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
統合に関する課題について語る際には、大半の組織がセキュリティ環境内で複数のクラウドIaaSプロバイダーも管理しているこ とに留意することが重要です。今回の調査によると、Microsoft Azureが市場をリードしており、調査対象組織の65%が同社 のクラウドサービスを導入しています。次いで、Amazon Web Services(AWS)が53%、Google Cloudが47%となっていま す。
クラウド プロバイダ
重要な洞察: クラウドネイティブソリューションは、オンプレミスのデータセンターを含むクラウドサービス全体で統一性が欠けていることが多 く、ポリシーにばらつきが生じ、セキュリティの監視が複雑化します。さまざまなクラウドセキュリティプロバイダーのWANネットワー クインフラと緊密に統合され、異なるクラウド環境全体にわたってルールを一律に適用できるネットワークセキュリティソリュー ションをお探しください。
APIスキーマ検出機能を備えたWAFをサービスとして組み込むことで、組織はオンプレミスでの導入プロセスをさらに効率 化することができます。大手のベンダーは、CNAPP内でこのレベルの高度なセキュリティを提供し、統合の容易さと完全な 保護を確保しています。
What cloud IaaS provider(s) do you currently use or plan to use in the future?
65%
53%
47%
29%
30%
24%
20%
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162024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
What is your organization’s current stage of CNAPP (Cloud Native Application Protection Platform) adoption?
Not interested
Unfamiliar
Considering adoption
Partially implemented
16%
2%
28%
29%
25% Fully implementedand operational
CNAPPは、クラウドセキュリティ戦略の礎となる必要があります。なぜなら、CNAPPは、CSPM(Cloud Security Posture Management)、CWP(Cloud Workload Protection)、CIEM(Cloud Infrastructure Entitlement Management)、 CDR(Cloud Detection and Response)、およびコードセキュリティを統合し、プロセスの自動化と手作業による非効率性の 削減を容易にするからです。
今回の調査では、CNAPPの導入に対して期待できる傾向が明らかになりました。すでに25%の組織が包括的なCNAPPソ リューションを完全に導入しており、高度なクラウドセキュリティ対策に力を入れて取り組んでいることが示されています。また、29% はCNAPPを自社のシステムに統合する過程にあり、回答者の大半がこうしたプラットフォームの利点を認識していることが分か ります。
CNAPPと予防策の迅速な導入
重要な洞察: すべてのCNAPPが同じように作られているというわけではありません。WAFとネットワークセキュリティを統合することで初めて 得られる、予防型のコンポーネントを提供するプラットフォームに投資するようにしてください。市場に出回っているソリューショ ンのほとんどは、この重要な統合を見落としており、その結果、アラートやリスク要因を過剰に発生させています。
CNAPPシステムに修復よりも予防を重視したコンポーネントを追加で組み込むと、クラウドインフラを強化できます。
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172024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
ゼロデイ攻撃対策にAI搭載のWAFを採用: ゼロデイ攻撃を懸念する回答者が91%に上ることから、AIを活用したWebアプリケーションファイ アウォールの採用は不可欠になります。これらのWAFは、シグネチャベースの検出に依存せずに、 ゼロデイ攻撃などのWeb上の脅威にインテリジェントに対抗し、最新の攻撃ベクトルに沿った即 時の保護を提供します。
高度なネットワークセキュリティを導入: クラウドインフラに合わせて拡張できる高度なネットワークセキュリティソリューションを検討してくださ い。このソリューションはシームレスな統合をサポートし、包括的な保護を提供することで、クラウド プラットフォーム全体におけるマクロおよびミクロのセグメンテーションと統一されたポリシー管理の 両方を容易にします。
予防第一のアプローチを採用: 脅威の検出(47%)に重点を置いた予防第一のCNAPPを採用することで、アプローチを事後 対応型から事前対応型に変えることができます。このプラットフォームではアラートが最小限に抑 えられており、予防策も組み込まれていることから、限られたセキュリティアナリストが注意を払うべ きリスクの量を大幅に削減します。
CNAPPの包括的な機能を活用: ポリシーの設定に7つ以上のツールを使用していると回答した43%が指摘した複雑さを管理する には、Cloud Workload Protection、Cloud Detection and Response、Code Security、 Cloud Security Posture Managementなどの幅広い機能を備えた高度なCNAPPを採用 する必要があります。これらの機能を利用することで、セキュリティプロセスの合理化とクラウド環境 の管理強化が可能になります。
AIテクノロジーを組み込む: 現在、91%の組織がセキュリティ体制の強化にAIを最優先事項としており、AIを活用した事前 対応型の脅威対策と従業員の補強に重点がシフトしています。
事前対応型のクラウド防御戦略 クラウド上の脅威がより頻発かつ巧妙になる中、組織は従来の事後対応型のセキュリティ対策から、以下で紹介するクラウドセ キュリティフレームワークを活用して予防第一のアプローチへと移行することが重要になります。
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182024 CLOUD SECURITY REPORT ©2024 Cybersecurity Insiders All Rights Reserved.
「2024 Cloud Security Report」は、2024年4月に813名のサイバーセキュリティ専門家を対象に実施した詳細 な調査に基づいています。今回の調査では、クラウドセキュリティ管理に関する洞察と傾向を提供し、組織が直面 する脅威と喫緊の課題を明らかにするとともに、クラウドセキュリティ体制の強化に向けた指針を説明しています。回 答者は、技術系幹部や経営幹部から実務的なITセキュリティ担当者まで、さまざまな役割の方々で構成されてお り、さまざまな業界のさまざまな規模の組織からバランスよく回答いただいています。
調査方法および対象
Financial Services Technology, Software & Internet Government Professional Services Telecommunications Education & Research Manufacturing Computer & Electronics Other
CAREER LEVEL
28% 24% 14% 10% 7% 6% 11%
41% 23% 12% 11% 4% 9%
1% 2% 6% 19% 24%16% 32%
Specialist Manager/Supervisor Director CTO, CIO, CISCO, CMO, CFO, COO Owner/CEO/President Consultant Other
DEPARTMENT
IT Operations IT Security DevOps Engineering Operations Other
20% 16% 12% 8% 6% 5% 5% 5% 23%
INDUSTRY
COMPANY SIZE
Fewer than 10 10-99 100-499 500-999 1,000-4,999 5,000–9,999 Over 10,000
コンテンツの再利用 本報告書で公開されているデータ、図表、文章は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際ライセンスの条件に従って再利用することを推奨 します。ライセンス条項に従って本報告書の帰属を明記する限り、本著作物を自由に共有し、商業利用することができます(例:「2024 Cloud Security Report by Cybersecurity Insiders」)。
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Check Point Software Technologies Ltd.はAIを活用したクラウド配信型のサイバーセキュリティプラッ
トフォームを提供する大手企業で、世界各地に存在する10万以上の組織を保護しています。同社はあら
ゆる場所でAIの力を活用しており、同社が提供するInfinity Platformでは、サイバーセキュリティの効率性と
精度を高め、業界トップクラスの検知率で、積極的な脅威予測とよりスマートで迅速な対応時間を実現し
ています。包括的なプラットフォームには、ワークスペースのセキュリティ対策としてCheck Point Harmony、クラ
ウドのセキュリティ対策としてCheck Point CloudGuard、ネットワークのセキュリティ対策としてCheck Point
Quantum、共同セキュリティ運用とサービスとしてCheck Point Infinity Core Servicesなどのクラウド配信
型テクノロジーがあります。
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